01.4.17放送

「大川の隠居」


Key Word : 恩義




日頃の激務がたたったのか
平蔵は風邪をこじらせ寝込んでしまった。

ようやっと快方に向かったある朝、
平蔵は今まで禁じられている煙草を、一服だけねだる

平蔵の妻・久栄が、しぶしぶながら煙管を取りにいくと、
亡父・宣雄の形見である銀煙管が見あたらない・・・


その数日後、
平蔵は親友・岸井左馬之助と大川に出る。
そこで平蔵は
老船頭・友五郎の手にしていた煙管に驚く。
それは平蔵のものであり、
寝室から姿を消した銀煙管であったのだ・・・
盗賊にも恩義というものがある。
それは密偵の平蔵に対する恩義だけではなく、
盗賊同士の恩義も存在する。

命を賭してまで
恩義あるお頭の隠し子を守ろうとする友五郎こと友蔵。

恩義ある盗賊は決して平蔵にも漏らさず、
何とかして助けようとする密偵たち。

さまざな恩義が複雑に絡み合い、
それをすべて受け止める、平蔵の懐の深さ。


そんなところを見てみたい。
大川の隠居が「なにアレ?」と思ってしまう所はさておき、
3話合わせた物語の作りはいかがでしたか?

 大川の隠居は完全独立。
 掻堀のおけいを前半にして、後半を復讐ちっくに流星

という作りでも、
十二分に楽しめたんじゃないかと思ったのですが・・・


鬼平犯科帳,池波正太郎,文春文庫,第6巻,第5話「大川の隠居」
鬼平犯科帳,池波正太郎,文春文庫,第7巻,第4話「掻堀のおけい」
鬼平犯科帳,池波正太郎,文春文庫,第8巻,第4話「流星」

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