大工の仁兵衛の妻であるお徳は、夫への不満から神主である朋斉と浮気をしていた。
ある日ふと思い当たったことから、お徳は心配事ができる。朋斉にぞっこんのお徳は、仁兵衛が大工として関係した家々の見取り図を朋斉に渡してしまうのだが、その越後屋、伊勢屋、相模屋が、立て続けに押し込みにあっていたのだ。
不安に駆られるお徳。
しかしお徳自身もそんな心配などしていられなくなる。浮気の現場を見られ、強請られるようになってしまったのである。
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この作品の原作は、鬼平犯科帳ではない。
TV放送をはじめた初期の頃、鬼平シリーズがあまりに好評で放送延長を決めたのは良いが、原作が足りない事態に陥ることになった。
これを何とかするために、池波先生が「鶴の一声」を発して、既存の池波作品を作り替えてできた話である。
(この時の詳しい話は、鬼平犯科帳第11巻のあとがきを御覧あれ。TV放送の裏側を少し垣間見ることができるでしょう。)
それゆえか、それとも作品成立時期がずれているからなのか、やや鬼平犯科帳とは異なる世界があるような気がするのだが、いかがだろうか。
その感覚を楽しみながら見たい作品である。
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ともあれ、このお徳、すごいね。
週刊誌でもあったら、即ゴシップネタです。
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